ワシントンポスト行進曲
The Washington Post March

世界の行進曲・愛国歌/アメリカ合衆国

行進曲『ワシントン・ポスト The Washington Post March』は、アメリカの音楽家ジョン・フィリップ・スーザ(John Philip Sousa/1854-1932)が1889年に作曲したマーチ。

<上写真:1969年7月のワシントンポスト誌上でアポロ11号の月面着陸ニュース記事を読む少女>

ワシントン・ポスト主催コンテストの表彰式で使用

ワシントン・ポスト新聞が創刊されたのは1877年であるが、その12年後の1889年、当時のオーナーハットン(Frank Hatton)とウィルキンス(Beriah Wilkins)は、作文コンテストの表彰式で用いる音楽の作曲を、アメリカ海兵隊軍楽隊の隊長であったスーザに依頼した。

1889年6月15日、スーザが作曲した行進曲『The Washington Post March』は、第23代アメリカ合衆国大統領ベンジャミン・ハリソン(Benjamin Harrison/1833-1901)大統領が出席する表彰式で初演され、観衆の喝采を博し好評を得た。

同曲は、創刊後歴史の浅い平凡な新聞であったワシントン・ポスト紙に名声をもたらし、作曲者としてのスーザに作曲活動への自信と意欲を与える重要な作品となっていった。

あるイギリス人ジャーナリストは、誌面上でスーザを「The March King マーチ王」と称賛した。また、ワシントンポスト社のビル内には、アメリカ海兵隊の制服をまとった等身大のスーザ肖像画が飾られ、スーザの偉大なる貢献を讃えているという。

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