ウェールズ国旗 竜の意味は? 色はネギ?
イギリス連合王国を構成するウェールズの国旗
ウェールズの国旗に描かれる赤い竜は、ウェールズ語で「Y Ddraig Goch(ア・ドライグ・ゴッホ)」と呼ばれ、ウェールズの象徴として千年以上前から歴史書などに登場している。
ローマ帝国により伝えられ、古くはアーサー王をはじめとする古代ケルトの王たちが旗印として用いていたという。
ウェールズの赤い竜とアーサー王にまつわる物語については、こちらのページ「ウェールズの赤い竜 Welsh Dragon」でさらに詳しく解説しているので適宜参照されたい。
ウェールズ国旗とネギの関係とは?
ウェールズ国旗の背景に配された緑と白の2色のデザインは、地中海沿岸原産の野菜であるリーキ(西洋ネギ、ニラネギ、西洋ニラネギ)がモチーフとなっている。
リーキ(leek)はウェールズの国花・国章であり、ウェールズの守護聖人デイヴィッド(Saint David/500–589)のシンボルでもある。聖人デイヴィッド(右下挿絵)は、質素な生活と禁欲主義を実行し、信徒らにも菜食主義(ベジタリアニズム)を説いた。
戦場では、敵味方の区別をするために帽子にリーキをつけさせたとされ、3月1日のウェールズの祝日「聖デイヴィッドの日(Saint David's Day)」では、リーキを身につける習慣が今日まで残されている。
ウェールズで盛んなラグビーでは、国際ラグビー・マッチにおける試合で、ウェールズを象徴する国民的シンボルとしてリーキを身に着ける慣行がある。リーキの代わりに、タンポポを身に着けることもあるようだ。
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