ブラジル国歌

ブラジル連邦共和国/Federative Republic of Brazil

ポルトガルによる長い植民地支配を経て、19世紀前半に独立を果たしたブラジル。国歌の歌詞にある「イピランガ Ipiranga」とは、「独立か、死か」のセリフで有名な「イピランガの叫び」がなされたサンパウロ市郊外のイビランガの丘(川岸)を指している(写真は「イピランガの叫び」を再現した銅像)。

ブラジル国歌の歌詞への理解を深めるため、1803年に始まるフランスのナポレオン戦争から1825年のブラジル独立まで、20年弱のブラジル・ポルトガルの歴史を簡単にまとめてみたので是非参照されたい。

ブラジル独立までの歴史

ポルトガルのブラジル遷都 ナポレオン戦争
ナポレオン(フランス)に追い出されてポルトガルは植民地ブラジルへ遷都
イギリスがポルトガルを占領
ブラジルへ遷都後、本国ポルトガルがイギリスに占領されてしまう
ペドロ1世(ブラジル)とポルトガル
イギリスを追い出したけど、ブラジルからペドロ王子が帰ってこない
ブラジル独立 イピランガの叫び
ポルトガル議会『独立は許さん』 ペドロ王子『独立か、死か!』
イピランガ公園の独立記念像
「イピランガ」とは「赤い川」を意味している

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歌詞の意味・日本語訳

I
Ouviram do Ipiranga as margens placidas
De um povo heroico o brado retumbante.
E o sol da Liberdade em raios fulgidos,
Brilhou no ceu da Patria nesse instante.

イピランガの川岸から聞こえる
鳴り響く勇者達の雄叫び
祖国の空に自由の太陽が光輝く

Se o penhor dessa igualdade
Conseguimos conquistar com braco forte,
Em teu seio, o Liberdade,
Desafia o nosso peito a propria morte!
O Patria amada, Idolatrada,
Salve! Salve!

力強き腕(かいな)で勝ち取りし平等の誓い
おお 自由よ その胸の中へ
我等の魂は死をも厭わない
愛しき 崇拝すべき祖国よ
万歳!万歳!

Brasil, um sonho intenso, um raio vivido
De amor e de esperanca a terra desce,
Se em teu formoso ceu, risonho e limpido,
A imagem do Cruzeiro resplandece.

ブラジル そこは鮮やかな夢と
愛と希望の光が振り注ぐ大地
清き微笑が漂う美しき空
南十字星がまばゆく光り輝く

Gigante pela propria natureza,
Es belo, es forte, impavido colosso,
E o teu futuro espelha essa grandeza,
Gigante pela propria natureza,
Es belo, es forte, impavido colosso,
E o teu futuro espelha essa grandeza,

生まれながらにして強く美しく
恐れ知らずの巨人よ
汝の未来は偉大なものとなろう

Chorus:
Terra adorada,
Entre outras mil,
Es tu, Brasil,
O Patria amada!
Dos filhos deste solo es mae gentil,
Patria amada, Brasil!

<コーラス>
おお 愛しき祖国 ブラジル 
数多(あまた)の中で最愛の国よ
汝は我等の優しき母
愛しき祖国 ブラジル!

国家データ

首都 ブラジリア Brasilia
面積 約851.2万平方km
人口 約1億5787万人(96年)

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