スコットランド国歌

スコットランド/Scotland

グレートブリテン島の北部3分の1を占め、イギリスにおけるカントリー(主権国家ではない)の一つとして独自の文化を継承するスコットランド(Scotland)。写真はスコットランドの首都エディンバラ(Edinburgh)の概観。

スコットランドの歴史は、同じくグレートブリテン島の南部に位置するイングランドとの長い戦いの歴史でもあった。

事実上の国歌『スコットランドの花(フラワー・オブ・スコットランド) Flower of Scotland』の歌詞でも、14世紀頃のスコットランド独立戦争の様子が描かれるなど、国歌の内容は国家の歴史と密接不可分なものとなっている。

スコットランドの歴史においては、ウィリアム・ウォレスとロバート・ブルースの二人の英雄を是非とも押さえておきたい。

歴史的な出来事としては、名誉革命とジャコバイトの反乱も大きなターニング・ポイントとして重要になってくるだろう。

また、国歌以外にも、『ロッホ・ローモンド』や『マイボニー』、『Scots Wha Hae』などのスコットランド民謡の歌詞において、スコットランドの歴史が色濃く反映されている。

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スコットランドの花 Flower of Scotland

『スコットランドの花 Flower of Scotland』は、1960年代に結成されたスコットランドのフォークグループ「The Corries(ザ・コリーズ)」による楽曲。

1967年にイギリス放送協会(BBC)の番組上で発表された。ラグビースコットランド代表のアンセム(賛歌)として広まり、やがてサッカーや他のスポーツでも国歌的な位置づけで歌われるようになった。

歌詞の「エドワード軍」のくだりは、ロバート・ブルースがイングランドを撃破したバノックバーンの戦いを意味している。

国歌の歌詞・日本語訳

1.
O Flower of Scotland,
When will we see your like again
That fought and died for
Your wee bit hill and glen.
And stood against him,
Proud Edward's army,
And sent him homeward
Tae think again.

おお、スコットランドの花よ
汝のために闘い そして死なん
山々にまたその姿見ゆるや

エドワード軍への決死の抗い
暴君は退却し 侵略を断念せり

2.
The hills are bare now,
And autumn leaves
lie thick and still
O'er land that is lost now,
Which those so dearly held
That stood against him,
Proud Edward's army
And sent him homeward
Tae think again.

草木も枯れた山々
今や失われた地に
秋の落葉 静かに積もる

エドワード軍への決死の抗い
暴君は退却し 侵略を断念せり

3.
Those days are past now
And in the past they must remain
But we can still rise now
And be the nation again!
That stood against him
Proud Edward's army
And sent him homeward
Tae think again.

栄えたる国は過去となりしも
過去には確かに存在した我が国
今だ再起の力を失わず
今こそ国家の独立を果たすのだ!

エドワード軍への決死の抗い
暴君は退却し 侵略を断念せり

国家データ

首都 エディンバラ Edinburgh
面積 78,772 km²
人口 509万4800人(2005年)

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