宮さん宮さん(トンヤレ節)

日本の軍歌・行進曲・流行歌

『宮さん宮さん』は、1868年の戊辰戦争(ぼしんせんそう)を新政府軍(官軍)側から描写した日本の軍歌・流行歌。

戊辰戦争時に実際に歌われていたとのことで、日本初の軍歌として位置づけられる。歌詞から「トコトンヤレ節」、「トンヤレ節」とも題される。

「宮さん」とは、戊辰戦争時に新政府の総裁で東征大総督を兼任した有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみや たるひとしんのう/1835-1895)を指している。

官軍の司令官となった有栖川宮熾仁親王は1868年2月、明治天皇から錦の御旗(にしきのみはた)と節刀を授けられ、同年4月には無血開城された江戸城へ入城している。

作詞:品川弥二郎、作曲:大村益次郎とされるが、実際の作曲者については、品川弥二郎と親しかった祇園の芸妓・中西 君尾(なかにし きみお/1844-1918)の名前を挙げる説もあるようだ。

写真:有栖川宮記念公園内の熾仁親王像(東京都港区南麻布)

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歌詞の一例(一番)

宮さん宮さん お馬の前に
ヒラヒラするのは何じやいな
トコトンヤレ トンヤレナ
あれは朝敵 征伐せよとの
錦の御旗じや知らないか
トコトンヤレ トンヤレナ

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