『ほんとにほんとに御苦労ね』は、1939年(昭和14年)に発表された戦時歌謡曲・流行歌。作詞:野村俊夫、作曲:倉若晴生。
同曲は様々な歌詞で替え歌が作られ、中でも『軍隊小唄』(歌い出し:♪いやじゃありませんか軍隊は♪」)が特に有名。
1970年代にはお笑いグループのが、『ほんとにほんとに御苦労ね』と『軍隊小唄』の両方の歌詞を組み合わせて替え歌したコミックソング『ドリフのほんとにほんとに御苦労さん』を発表している。歌い出しは「♪いやじゃありませんか花子さん♪」。
さらに1980年代には、お笑い番組「」において、明石家さんまが演じたキャラクター「パーデンネン」が登場する際、『ドリフのほんとにほんとに御苦労さん』の歌い出しを「♪アホじゃあーりませんよ パーでんねん♪」とした替え歌を登場BGM(出囃子・ジングル)として用いていた。
ちなみに、「♪ド ド ドリフの大爆笑♪」の歌い出しでおなじみのコントバラエティ番組「ドリフ大爆笑」オープニングテーマ曲は、『ほんとにほんとに御苦労ね』の翌年に発表された戦時歌謡『隣組』(となりぐみ)のメロディを用いた替え歌となっている。
歌詞(作詞:野村俊夫)
楊柳(やなぎ)芽をふく クリークで
泥にまみれた 軍服を
洗う姿の 夢を見た
お国のためとは いいながら
ほんとにほんとに ご苦労ね
(注:「クリーク」は「小川」を意味する。)
来る日来る日を 乾麺麭(かんぱん)で
護る前線 弾丸(たま)の中
ニュース映画を 見るにつけ
熱い涙が 先に立つ
ほんとにほんとに ご苦労ね
今日もまた降る 雨の中
何処が道やら 畑やら
見分けもつかぬ 泥濘(ぬかるみ)で
愛馬いたわる あの姿
ほんとにほんとに ご苦労ね
妻よ戦地の ことなどは
なにも心配 するじゃない
老いた両親(ふたおや) 頼むぞと
書いた勇士の あの音信(たより)
ほんとにほんとに ご苦労ね